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IT作業所サンブリッジ

サンブリッジの紹介!

私が働く、IT作業所『Sun Bridge(サンブリッジ)』はさまざまな障害を持っている仲間たちが集まっている職場です。

IT作業所『Sun Bridge(サンブリッジ)』は沖縄の那覇市を拠点に、行政の助成を受けず、自分達の力で収入を伸ばして行き、そして個々の自立と職への意識付けを目標に運営しています。

『Sun Bridge』は太陽と橋=虹をイメージして、それぞれ様々な障害を持っていながらも出来ることと出来ないことをお互いに分かり合い、時には意見もぶつかりながらも全員で業務をこなし、支え合うことを大切にしています。

業務内容は、名刺・チラシ印刷全般や文字入力・文字起こし、オリジナル絵本の販売(クリエイト・ア・ブック)や各市町村へのパソコン講座を行い、講師の派遣も行なっています。
2009年、新たにロンタンアイスの経営が加わりました!

メンバー紹介!

上里 直輝:運営担当。サンブリッジをうまくまとめているリーダー。担当はパソコン講師。みんなの業務もサポートし、サポートしすぎて大丈夫かなと思うのがたまに傷?(笑)

新城 正人:最年長で影のボス。名刺担当でみんなにイラストレーターを教えている時の目は厳しくもあり、プロの目線で素敵です。
たまに勢いに乗りすぎて暴走します!止めてあげてください。

上地沙亜弥:データ入力・点字打ち担当。仕事に対しての姿勢は誰よりも真面目で仕事への意識も高い。担当は名刺の点字打ちやデータ入力など、事務にパソコン講師までやっちゃいます。

金城明雄:絵本担当兼営業。サンブリッジの雰囲気が明るくなるかは明雄さん次第。業務が多くなると何からはじめていいのかと悩んでいますが、前向きさは一番!


山里泰司:名刺の印刷を担当。きちんと指示通りに業務を行って、メンバー最年少ですが、とても頼りになる存在です。

新里やすよ:絵本・営業担当。そのほかにも、チラシ作成・データ入力など幅広く仕事をこなしています。

桃原康亮:真面目で几帳面。事務的な整理をコツコツとこなします。パソコン講師担当で
最近生徒さんの中で一緒の空間にいるのが楽しいようです。

桃原幸平:新人ですが、ずっとここにいたような存在感。データ入力とデザイン担当で、とてもたよりになりよきアドバイザー。

アイスクリーム奮闘記!

サンブリッジが間借りしている有限会社コミットには、5年前まで全国チェーンのコロッケ店として運営していたけど、本社が倒産してしまい閉店したテナント用コンテナが、現在は倉庫として使われていました。
ところが、このコンテナ、テナントとして貸してほしいと希望される方が、コミットに殺到していたんです。
それを聞いた、私たちサンブリッジは「これだけ多くの人が希望するコンテナなら、きっとここで商売をすれば儲かるに違いない」と判断し、みんなでコミットさんを口説き、そのテナントコンテナを借りてしまったんです。

商売をすると決めたら、何にするかを決めなくてはなりません。みんなで考えに考えた結果、「暑い沖縄だ!アイス屋さんにしよう!」と決まりました。

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名前を決めなくては!

ピンクロンタン.jpg名前はどうする!?ここからが大変、みんなで試行錯誤し色々と名前が出てくるんですが、どうもパッとしません。すると誰かが「ロンタン」にしようと言い出しました。「ロンタン、いいねそれ」、みんなも大賛成。でも、どっかで聞いた名前だな?OKIKUMA編集長RONさんのブログネームだ!「でもロンタンにしよう」と皆が!では、後でもんくを言われないよう、太い龍のように力強くという思いを込めてロンタンに決めたってことにして・・・店の名前は{ロンタン」に決定!
キャラクターも「龍」をイメージしてかわいいマスコット:ロンタンができました。

店舗改装!
IT作業所ということでテナントの外装内装などはパソコンで描き、紙面上ではどんどん店舗オープンに向かって進んでいきました。しかし、何をするにも資本金が必要になってきます。はじめてぶつかる壁。運良くサンブリッジメンバーは何かあった時のために積み立てをしていました。自分達のお店だし自分達のお金で資本金を作ろうと、足らない分はみんなで小遣いを出し合って、なんとか資金は集まりました。
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いよいよテナントの掃除に取り掛かることに!テナント自体、元々は倉庫で使っていたので中にはいろんな物がごちゃ混ぜで入っています。椅子にテーブル、冷蔵庫、私物などいろいろ出てきました。もちろん業者に頼む資金はないのでコミットのスタッフにも手伝ってもらい、休み返上で1日がかりの大掃除!
何年も使っていないのですごく汚れていて、みんなでタワシ磨き、内装も全てはがし、テナントを丸裸にします。すると、荷物でいっぱいだった倉庫が見違えるように広くスッキリしました。これだけ広ければ大きなアイス用の冷蔵庫も置けるな!と意気洋々です。
内装・外装もピンクを基調としたデザインでまとめることが決って、サンブリッジのメンバーの兄弟が低価格でやってくれることになり、ペンキの色から床材まですべて希望通りに仕上げてもらいました。ペンキの色ひとつにしてもすごく細かい指示が飛び交っていました。まるでサンブリッジのメンバー全員が現場監督です。


欲張り!!

内装・外装が出来るにつれて人間は欲が出るもの!外装ついでにと、お客さんがゆっくりできるようにテラスを作ろうか!と軽いことを言ったつもりが、大工好きなスタッフに火が付いて休日返上で、業者さんからアドバイスを受けながら手作りで仕上げていきます。お客さんが少しでもすごしやすいようにテーブルや椅子も手作りで設置して、屋外なので使う木材全てに防水用のニスを塗布し、テラスの周りには見栄えよく観葉植物や花を植えていきます。これもスタッフやその家族などが夜遅くまで手伝ってくれて、サンブリッジのお店のはずがたくさんの方が関わることでみんなのお店になってきました。
パッションフルーツの苗を植えて、「来年にはテラスの屋根中パッションフルーツで覆い隠せるかな?」なんてことを言いながら暑い中、皆で楽しく作業は進んでいきました。
もちろんサンブリッジメンバーには細かい内部の作業が山のようにあります。

アイス探し!

日本中のアイスクリーム屋さんを虱潰しにあたり、安くておいしい物を提供するため、サンプル品を取り寄せて食べまくり。サンブリッジの年齢層が広いことが功を奏しいろいろな感想や意見がでました。カキ氷は形や食感、氷のきめ細かさでもこだわりにこだわって、メンバーの中にはサンプルを食べ過ぎてお腹を壊す人も出てくるほどです。
商品も決まり、仕入先が決まったところでアクシデント、沖縄ということもあり、仕入にはありえないほどの送料がかかることが発覚し、また振り出しに。
みんなの気が抜けている中、影のボスである新城さんだけは気合いが入っていてインターネットを使い、アイスを調べ出して送料が安い仕入先を見つけ出したのだ!また、ここのワッフルコーンは特においしくて、「これは行ける!」と誰もがテンションが上がるほど!不幸中の幸いとはまさしくこのことを言うのだろう。
仕入先を再度検討し、安い・美味しい・安全な商品を仕入れることができるようになりました。

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価格設定!

値段設定もいろいろ迷いました。他のアイス屋さんに行って、市場調査をして価格や味・どのような商品があってどのようなお店なのか自分達の目で確認して回りましたまが、みんなで調査に行った近所のアイス屋さんが店を閉じてしまったり、不安な面もありました。
しかし、ライバルが減ったし、自分達のやり方で運営しようと皆で熱く心に誓うことで結束力は高まりました。
また、テナントの主であるコミットさんのご好意で軌道に乗るまでの間は家賃免除するということでした。しかし誰もが手軽に買えるようにとゆう条件がつきました。
そこでサンブリッジ全員で頑張って最低価格を実現!一番安い商品は150円で提供するとになりました。
これは、向かいにある高校の学生さんでも気兼ねなく、お小遣いで買える金額を考えて、また近所は子連れやウォーキングをする人も多く、子ども用アイス(50円)を手軽に食べられるように設定しています。
もちろん、変わった商品が食べたい人のためにもさまざまなジェラートを20種類用意し、アイスだけではなく沖縄ぜんざいやカキ氷(10種類)もあって、トッピングをすると自分だけのアイスが楽しめます!
意外なトッピングにはかき氷のコーラ味にレモンアイスがおすすめです!

7月26日オープン決定!

店内外装や商品も決まって形になってきたらオープンの日取りです。当初は6月にはオープンしたいと話しだったのですが、サンブリッジに中だるみが出たのか、業務がこなせていなくオープンがどんどん遅れていきました。
店舗の看板作成やチラシ構成など、IT作業所としてはやってはならない期限ミス。
ここで腕を見せたのが桃原幸平さん。新人ながらも得意のデザインを生かしてチラシの案なども作成。(できるならはじめからやろうよという声も聞こえてきそうですが・・・)それを基本に商品の写真もスタッフに撮影してもらって、みんなで意見を取り入れて一押しのデザインが完成!オープンの日取りも7月26日と決定しました。
看板に関しても発注すると仮オープンギリギリに設置と希望通り。しかしチラシはギリギリまで作成していたため、印刷に時間がかかり間に合いません。仮オープンにシラシ配布するのはあきらめて口コミだけで宣伝することになりました。
看板が出来上がると、やはり雰囲気も変わるもので、まだオープンもしていないのにお客さんが入ってきたり、お店の前を通る車からは身を投げ出して何が出来るんだろうと振り返る人も多くなりました。





オープンまであとわずか!

オープンが近づくにつれてメンバーにも焦りと緊張が見えてきました。未知の世界に戸惑いなかなか店員への指導もできず・・・。自分たちで話し合ったことが期限内にできていない、挙句の果てには構成ミスなども重なり、周りからもこのまま営業して大丈夫なのかという声も聞こえてきました。

プレオープン!

ここで諦めては何もはじまりません。そこで、オープンまでの1週間、プレオープンとして営業してみることにしました。
実際に営業してみると頭で考えているよりも多くの問題点があり、事前準備の必要性をつくづく感じました。しかしサンブリッジメンバーは自分達がお店に立つことを出来ません。スタッフやバイトを雇い現場を回しますが、自分達が出来ない分、頭を使って指示をして従業員を動かさないといけないのに、それすらなかなかできず自分達の甘さを痛感。
それでもなんとか営業を続け、7月24日には某病院の夏祭りに出店させてもらいました。
翌日には、身内やスタッフや関係者を集めてこれまでの労をねぎらうためにオープン記念パーティーも行いました。50名近くの参加者があり、アイスの食べ放題でまたもやお腹ゴロゴロ…。(笑)

オープン!

そして、勢い良く出発したアイス専門店ロンタンは7月26日にはグランドオープンを迎え、新たなスタートを切りました。
サンブリッジとしては、初の試みである店舗運営。自分達が動けない分、健常者をバイト&スタッフとして雇い、教育・指導し、店舗を運営しなければなりません。言うのは簡単ですが、実際は大変な苦労があります。障害をもつサンブリッジが中心になって健常者を雇用し、また教育・指導していく新たな形に『Sun Bridge』の今後の活躍と多くの期待が高まっています!
そして、私たちサンブリッジのメンバーも多くのお客さんが着てくれて出会いが増え、サンブリッジに新たな輪・絆が増えること期待しています。
沖縄に来た際は、ぜひともサンブリッジの事務所に足を運び、暑い沖縄でアイス屋「RONTAN(ロンタン)」の冷たいアイスで心も体も冷して、都会で疲れた心を癒してみてはいかがでしょうか?

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