自然溢れる沖縄から、今回の沖縄の小道(すーじぐわぁ)は備瀬のフクギ並木を紹介します。
沖縄本島の北部、本部町の美ら海水族館近くに位置する備瀬地区には、村内が迷路のようにフクギ並木が連なり、古きよき沖縄の風景が残っています。
備瀬のフクギ並木の入り口に車を止めて、まず目にするのがレンタル自転車。観光客はここで自転車を借りて、備瀬のフクギ並木を颯爽と観光していきます。
沖縄のすーじぐわぁと言うからには、我々スタッフは徒歩でタイムスリップです!
私達が取材に訪れたのは11月のはじめにも関わらず、とても暑い日で、ミーンミーンとセミの鳴き声が聞こえてきます。しかし、案内板に沿ってフクギ並木の中に入っていくと大木が連なり、太陽の日差しをうまく遮ってくれて涼しく感じました。
数千本と連なっているフクギ並木は、物語に出てくるような風景が続きますが、左右を見渡すと、昔ながらの赤瓦の民家が並び、そこでは実際に住んでいる人もいるため生活感を感じることもできます。また、民家を利用した焼物工房やギャラリー、CAFÉ、ダイビングショップの民宿などが点在していて、ここなら昔ながらの沖縄を体感できます。
沖縄では古くから防風林・防潮林としてフクギが植栽されていて、特に海の近くでは、家の周辺に多く植えられています。台風の多い沖縄ならではの先祖代々続く知恵ですね!
また、フクギは防風林の役目だけではなく並べて植栽すると緑の壁のようになり垣根としても用いられています。
フクギ並木を歩いていると備瀬に住むおばあちゃんに出会えました、おばあちゃんに「備瀬のフクギ並木」について聞くと「この備瀬のフクギ並木はお母さんの時代から受け継いだもので、すごく立派なものだよ」誇らしげに語ってくれました。
おばあちゃんと話していると、備瀬に住む人達にとって「備瀬のフクギ並木」は防風林だけではなく、フクギ並木がもたらす、幻想的な空間や風景・ゆっくりと流れる時間をも先祖代々守り続けている大切なものだとひしひしと伝わってきました。
備瀬は自転車で観光する人が多いが、OKIKUMA沖縄スタッフがお勧めする通な楽しみ方はゆっくりと備瀬を体感できるツアーです。
備瀬入り口にある駐車場には、自転車がたくさん並べられていますがその脇に一際気になる看板を発見しました。「案内犬ロッキー備瀬をご案内いたします!」
しかし、私達が到着したときには残念ながら案内犬は不在・・・。しょうがなく、スタッフだけで取材していくと、いきなり白い犬が後ろから現れました。一瞬、野犬かと思い驚いたが後ろから美女が2人ついてきます。思わず美女のほうに目が行ってしまい「これは何かの昔話のようだ!」と思っていたが、美女は観光客で案内犬ロッキーに案内してもっているところでした。案内犬ロッキーは編集長の顔を見上げ自慢そうに美女を引き連れ横切っていきました。
ちなみにロッキーは頭が良く、備瀬集落の順路を完璧に案内することが出来るのです。
ロッキー君とゆっくり歩いて観光するのもいいですが、備瀬にはもう一つお勧めのツアーがあります。駐車場近くの共同売店の裏に水牛車があり、その水牛車にゆられながらゆっくりと備瀬をドライブすることができます。
水牛車の運転手さんは住民の方が担当しているので、ドライブをしながら備瀬の事をいろいろ教えてくれます。
やっぱり備瀬のことは地元の住民に聞くのが一番!ゆっくり歩いて住民と出会い会話を通して、沖縄を知る。特におじいちゃん、おばあちゃんは宝!沖縄の備瀬の歴史であり、昔話も聞けて、そんな時間は時をも忘れさせてくれて、癒し・人の温もりを感じさせてくれます。あなたの第2の故郷になること間違いなし?!
フクギ並木を抜け海岸に出ると、そこは眩しい海が広がっています。遠くに伊江島が望めるこの場所は、夕陽のスポットで有名でおすすめ。海岸周辺には砂浜やイノー(サンゴ礁に囲まれた浅い海・礁池)が広がっているため昼間でも海水浴や潮干狩り、熱帯魚を観察することが出来ます。取材をしている中で、海岸沿いに近日OPENと書かれているオシャレなダイニングバーが完成真近で、デートスポットとしてもおすすめできるポイントになりそうです。
私達、OKIKUMA沖縄スタッフは今回の取材を通して、沖縄の自然、そこに広がる全てのモノが誇りであり、宝であると実感し、痛感しました。
沖縄にお越しの際は、夢のようでどこか物語に現れそうな、備瀬のフクギ並木で思い出の1ページを刻んでみてはいかがでしょう?
備瀬のフクギ並木は民家が多く、生活感も感じます。その生活感や情景・風景を崩さぬよう、ゴミを持ちけるなど観光のマナーは守って、沖縄を守って行きましょう。
また、蚊が多くいたので観光する際は虫除けを忘れずに!