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美味しい水、池山水源!

まだまだ昼は暑い熊本も、さすがに日が沈むとともに涼しさを感じる季節。
「熊本・熊本・熊本」は水の都シリーズ第2弾、まだまだの暑さに誘われ「菊池渓谷」と同じ阿蘇山系で、日本名水百選にも同じく選ばれている「池山水源」へ、「池山水源」は九重連山を源として毎分30トンという豊富な水量に恵まれ、また上質な水は多くの観光客と水汲み客で賑わうメジャースポットです。
出発は朝ごはん中に急決定! 理由「天気がいいから」。
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いざ!出発

始まりは、同じく阿蘇・熊本空港から。
325号線で大津町に向かうと、程なく案内標識。それに従い、右折・右折と進み国道57号線阿蘇・大分方面へ。
道が街中を抜けて旧道と合流する交差点を過ぎてから直ぐ、「道の駅 大津」が見えてきました。
幹線だけあって阿蘇方面に向かう車が入れ替わり立ち代りで駐車、小休止している様子。
釣られてこちらも「からいも屋さん」で芋鯛(からいもアンコの鯛焼き・・近頃熊本は鯛焼きが流行ってます?!)を買い込み、ちょっとお休み。

これからの上り坂に気合を?入れて出~発~ すぐ迫ってくる交差点が分かれ道。阿蘇の王道、国道57号線を通り、阿蘇山方面を経由して行く直線コース。
あるいは交差点を左折し霧の名所、通称“ミルクロード”を通る急がば回れコース。
どちらを選択しても良いのですが、今日はミルクロード経由を選択し左折。
次から交差点ごとに右折、右折となり、熊本中核工業団地横を東へ。
ここも春には桜の名所。道の両側からせり出す枝は、満開になると花のトンネルを走っているみたいです。
石造りの森の教会が左手に見えてくると、いよいよ登り坂が始まります。
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しばらくは左・右、左・右と規則的なコーナーの繰り返しですが、水切りの溝が切ってああったりして、お急ぎの方はご用心、ご用心。
山向こうに風力発電のプロペラ?群が見えてくると、やがて交差点となり、そこから本格的な低速コーナーの登りが始まります。途中の参勤交代で使っていた石畳道を横目に眺め眺めつ、テレビ塔の建物達が見えてきたら、きつい登りは終了です。
この付近は気象状態によっては霧が深く立ち込め、ほとんど何も見えなくなったりします。そんな状態が牛乳の中に居るようなので“ミルクロード“と言うのかな、と考えながら・・・真相はいかに!(途中には狩尾原野に牧場があって肉牛(赤・黒牛)を放牧してあります)

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かぶと岩展望所到着!

しばらく行くと左側に駐車場、右側に展望所が見えてきて、かぶと岩展望所到着です。
ここで一時休憩。暑いときはアイスを食べるもよし。トイレも車いす対応の施設が完備で何も支障なし。
ただ道を渡り展望所に行くときは走ってくる車にはご注意を。何といっても気分が解放され、みんな急いで?ますからね~。
程なく道は、前回の菊池渓谷方面から来た道路(菊池阿蘇スカイライン)と合流し、大観峰・やまなみ道路方面へと右折。.
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大観峰!

“大観峰”は明治の文筆家、徳富蘇峰という人が、雄大な地形を見て名づけた場所。阿蘇外輪山の最高度地点(936m)なので、ここからの眺めは阿蘇五岳(中岳・高岳・猫岳・烏帽子岳・杵島岳と聞きますが、どれがどれやら・・)、阿蘇谷を一望する、名前どおりのところ。
売店・トイレも充実。お天気がよくて時間があれば、駐車場から少々時間はかかるけど、歩いてみる価値(舗装はされていますが、またまたずっと登りです)はあり!
ただし展望所駐車場が17:00になると閉鎖(ゲート手前には大丈夫な駐車場もあります)されるので、夕方車を停める時にはご注意を。

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程なく池山水源!

さて、本道をアップダウンを繰り返しながら、更に南に向かうと三叉路に到着。
ここで“やまなみ道路”と合流。以前は阿蘇から大分まで続く有料道路でしたが、現在は県道11号線として、くじゅう登山や観光に広く利用されている道。
数キロ行くと右折、産山村の県道40号線に入り、ここまでくれば目的地まであと僅か。坂を下りながら村の案内表示に従って左折、程なく池山水源へ到着。

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池山水源・・到着!

駐車場は広~い、という感じではありませんが、きちんと舗装整備されており、水源へは整備された道をしゅくしゅくと。
入口では、水源の水でヤマメやマスを養殖していて、野菜の無料販売所、食堂・売店等を横手に見ながら右手に向かい、水汲み場で流れ落ちる清水を柄杓で受けゴクリ! 柔らかくて冷たい、おいしい水を堪能した後、流れを渡る橋2つを越えてゆくと、まもなくうっそうの杉木立に囲まれた、水源池へと到着。

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緑の水源!池山水源

池山水源の水温は恒温13.5℃、味はなめらかな味わいで舌に清涼感を与えます。
水質は中程度の硬水でミネラルが多く飲用に最適です。池山水源の水で入れたコーヒーは最高にうまい!
水源は池となっていていますが、透明度が抜群で水が余りにも透き通って綺麗なため、そこに水の存在を感じさせません。
池の底に砂地が見え、その砂が舞い上がる様子から水が湧き出しているのを確認できます。
辺りは樹齢200年以上といわれる杉に囲まれていて、緑を色濃く水面に映し、神秘的な美しさをたたえた様子は、「もののけ姫」の世界にも似ています。

毎分30トンにもなる湧水は、透明に、静かに湧き出し、しかし力強く流れ出してい行く流れ。水源池の中には苔むした水神像が厳かに立ち、奥の岩場にも水神様の祠があって、揺らぎ、さざなみ、さえなければ水の存在を忘れそうなそんな水源への旅でした。

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水源の食堂で

帰りに水源の食堂で昼食(まだ暑かったので冷たい蕎麦に・・店お勧めの赤牛お茶漬け定食は、これからの季節にはいいかも)を食べながらお店の人と、沖縄の知人によく聞くというエイサー談義に編集長の話にと盛り上がり、9月号はエイサーの記事ですよ、と話した最後にパソコンがネット環境になくて、5年ほど接続しておらず、OSソフトもMeという事でオチつきました!?

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なお、駐車場中央から下へ降りた、川沿いに水汲み場、と言うか給水所が。
今回の道々で車椅子での利用可能なトイレは順番に“道の駅大津”ここは自販機も充実、車椅子トイレ他、食堂・売店・催事場も完備。次の”かぶと岩展望所“までは20数キロあるので、小休止はお早めに。
”大観峰展望所““池山水源”といずれも車椅子で利用できる設備が完備なので、お出かけには打ってつけ。
阿蘇山系にはまだまだ沢山の名水・水源があり、疲れた体と喉を潤す清水の存在は、何者にも代えがたいもの。
沖縄の皆さんも時間が許せばお好みの水源を探して見てはいかが?

IMG_2066.JPG道の駅大津のトイレ
RIMG0151.JPG大観峰展望所のトイレ
RIMG0152.JPG大観峰展望所のトイレ
IMG_2106.JPG池山水源のトイレ
IMG_2108.JPG池山水源のトイレ