今回のキラキラでは沖縄で活動中のアーティストグループniy-s(ニース)の謝花伊早武さんを紹介します。ニースは三人が筋ジストロフィー症という難病でありながらも出来ないと悔やむのではなく、筋ジストロフィー症という最大の弱点を最大の武器に、音楽へ思いを込めて歌いあげる姿は多くの人に感動を与えます。
現在は一人でニースとしての活動を続けている。そんな輝き続ける謝花伊早武さんに密着します!
以前は、西平直樹(Key)、謝花伊早武(Vo)、謝花勇光(harmonica、cho)の3人で活動していて、メンバーのイニシャルN・I・Yを取り「niy-s」(ニース)と命名しました。
3名とも筋ジストロフィー症でちまたでは結構な有名人でした。でも、他の2人は音楽活動を続けるには体力の限界と言い、現在は下っ端の僕が「niy-s謝花伊早武」として一人で活動しています。「伊早武」という名前は本名ではないのですが、画数でこれが良いと友人に勧められ、本人も気に入り使用しています。
幼い頃から長年病院生活をしてきて入院していた頃、余暇時間を使い音楽や美術など院内活動があり、好きな音楽をチョイスしただけ。あまり決定的なきっかけは思いあたりません。笑
何か好きなことをしないと暇だったということもあったと思います。笑
病院の音楽クラブにはウィングスという先輩達が活動しているグループがあり、一緒に活動させてもらっていたこともあります。先輩方の刺激を受けて自分達にも何か出来るんじゃないかと思ってniy-sを結成しました。それが1994年11月です。
いろいろなTVやCMで曲が採用され、CD製作・販売や、小・中・高校での福祉講演や各イベントにて出演しています。
97年2月には、NHK沖縄「あたらしい沖縄のうた」に「SOMEDAY」という曲が採用され多くの人に自分達の音楽を聴いてもらう機会が出来ました。
98年12月には自立への努力や社会、文化、芸術などへの活動が顕著な障害者を表彰する「沖縄コロニー大賞」を受賞しました。そして、本島内や離島などの数多くのイベントに参加さすることによって活動の幅を広げることが出来ました。また、北海道や茨城など県外に足を伸ばすことが出来たのも僕たちの宝物になっています。
他にも今までの活動を言うとたくさんあるので全部は言えません。(笑)
常に前を向いていきたいので詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
ポップスバラードです。歌っているのはゆったりした聞かせる曲が多く、お客さんに感動してもらえますが、MCでは少し笑いも盛り込んでしまうのでたまに「MC無いほうが感動できるのに・・・。」なんて冗談で返されることもあります。笑
でも、このギャップが自分的にはいいんですよね。
作曲活動では、楽器は弾けないのでコンピュータで打ち込んで曲を作っています。一音一音打ち込んでいくので気の遠くなる作業なんですよ。ドラムやピアノは音の数が少ないんですけど、ギターは1つの音に6弦分の音を打ち込む必要があるので更に大変です。
でも、最終的に曲が出来上がって歌っているときは最高に気持ちいいですよ。
はじめたときはartist(アーティスト)になってオリジナルアルバムを作ろうと一生懸命だったような気がします。そして、有名になろうと・・・。
いざ、アルバムを作ってみると意外に反響が大きくビックリ!おかげでセカンドアルバムを製作することも出来ました。しかし、現在はその在庫を抱えてしまい、音楽活動というより販売活動に一生懸命です。笑
実際、アーティストとして活動してみると歌っているうちになんか違うな~と思って、今はhartist(ハーティスト)心や想いを伝える人になろうと目指しています。
ひとつは自由を求めること。若かった頃は病院生活が長かったので、なかなか自分の自由な時間を見つけることも難しかった時代がありました。現在は病院から退院して在宅で生活をしていて自分のやりたいことをさせてもらっています。活動できるのも家族や友達、僕にかかわる全ての人の協力があって、今の僕がいます。
僕が活動することで全ての人に感謝の気持ちを伝える事も歌に込めるメッセージのひとつです。
また、自分の中で「自由」とは、自分がここにいる理由。「自分がここにいる理由」を略して「自由」という風にも考えています。
それは誰かのまねではなく、自分の色を見つけ、それを輝かせることです。
生バンドでのライブ&フルオーケストラでのライブですね!!
今まではメンバー3名での活動がほとんどで、音はコンピュータで打ち込んだものが多いため、生演奏や他のアーティストとのコラボができたら良いと思います。
現在、ニースは15周年を向かえてもなお美しいメロディーに乗せた力強い歌声は健在である。そんなニースのファーストアルバムに続きセカンドアルバムが発売され現在、在庫1,500枚を抱えているというユーモアを交えながら語ってくれました。インタビューでは真面目だが、話をするとおもしろい一面もありトークライブでも評判があるという噂。そんなニース謝花伊早武さんのトークライブが毎月第3日曜日に開催されている。また、12月22日には15周年記念のコンサートも北中城村美崎バスケットボール広場で無料開催される。