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さっそくですが、石原さんは大学時代から人形劇を始められたそうですが、そのきっかけはなんですか?

13マッチ売りの少女1.JPG35年前、学者になろうと熊本大学に入学しましたが、「微分積分の基礎」という授業で、挫折!入学して2ヶ月で学者になることをあきらめました。
目的をなくし4年間の大学生活をどうしようと迷っていたとき、門をたたいたのが、熊本大学サークル「青い鳥」、ここが私の人形劇の原点です。

2ヶ月で挫折ですか(笑い)。なぜ、青い鳥の門をたたいたのですか?
その当時、「青い鳥」は手使い人形(体を隠して、手で動かす人形)を使って、施設や地域の子供たちに人形劇公演をしていましが、たまたま、その会場に居合わせた私は、公演を見ている子供たちの笑顔を見てしまったのです。

ー子供たちの笑顔ですか?
そうです、私は子供が好きでしたから、人形劇を見ている子供たちのキラキラした目や、笑顔を見てしまうと・・・・・・
気づいたら「青い鳥」の門をたたいてしまいました。今でも、子供たちの笑顔が私の人形劇の原動力です。

431中国訪問4.JPGー子供たちの笑顔か・・これが石原さんにとっての人形劇の魅力になるんですね?
そうです、子供たちの笑顔を見るために、私は35年間人形劇を続けてきたんです。

ー子供たちの笑顔が、人形劇の魅力。いいですね!石原さんが人形劇を続けてきた理由がわかりました。ところで、最近は「手使い人形」より着ぐるみ人形が多いようですが?
そうですね、30年ほど前までは、「手使い人形」が多かったんですが、最近は大きな会場でも見えるようにと、着ぐるみの人形で演じています。

ーでは、大きな会場での公演が多いんですか?
いいえ。市民会館や県立劇場などの大きな会場でも、公演しますが、最近では、保健センターや子育て支援センターなど、小さな会場でも、子供たちに人形劇公演をしています。


45ドイツ訪問公演.JPGー公演は、何回ほど?
年間だと、20回から25回ほど。月に2・3回、土曜日か日曜日に、熊本県内を中心にあちこち、出かけています。まだ、県内で公演していない地域に行きたいなぁと思っています。

ー年間20回から25回か、多いですね、それは日本だけの活動ですか?
国際交流活動も活発に行っています。隣の国、韓国や台湾、中国を始めとして、ドイツやチェッコ、アメリカにも人形劇を持っていきました。
3年前は、インド洋の津波で大きな被害にあったタイの南部地域やバンコクのスラム街でも人形劇をしてきました。


ー海外の公演も多いですね?
そうですね、準備は大変だけど、子供の笑顔はどこの国でも一緒、私達には最高のプレゼントです。

304モックス2.JPGー私の疑問なんですけど、あんな大きな着ぐるみ人形、どこで売ってるんですか?
たけのこ会の着ぐるみ人形は、劇団員が発泡スチロールを削ったり、発砲ウレタンを張り合わせたりして使って作っているんです。でも、1体を作るのに1年ほどかかり、経費も数十万円ほど必要ですので、最近は、しばらく作っていません。

ー練習は厳しそうですね?
「それは、当然!!」と言いたいんですが・・10年以上昔は、厳しく指導して、メンバーが泣きべそかいたり、週に3回や5回練習したりしていましたが、最近では、週に1回、夜集まって、練習しています。演出も、私がしていますから、やさしいですよ。


ー本当ですか(笑い)。練習はどこで?
今は、藤崎台童園という養護施設の2階のホールをお借りして、毎週月曜日の夜7時半から9時まで練習しています。

ー現在の会員は何人ですか?
人形劇を公演しに行くのは15人、コーラスのメンバーが10人ほどです。最近は、仕事が忙しくて、メンバーもだんだん少なくなってきています。誰か一緒に人形劇をしたい人はいませんか?オーデションは無しですよ、あなたもどうですか?

ー私!楽しそうですね・・・考えておきます。最後に、今後の抱負は?
これからも、一歩一歩「こどもに夢を」をスローガンに、多くの子供たちと触れ合っていきたいと思っています。また、多くに人たちが、この活動に参加してくれるとうれしく思います。

8月22日(土)23日(日)が長崎県諫早市で、九州人形劇フェスティバルがあります、ぜひ遊びに来てください!

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